医学留学奨学生の設置

支援の開始

 田尻(現日本医科大)学長、留学生と大石理事長
 田尻(現日本医科大)学長、留学生と大石理事長

 現在、カンボジアの医学レベルはまだまだ低く、カンボジア国民の平均寿命は59才と言われています。約10年前は、出産の際に母子ともになくなっていくケースがたくさんありました。調査を進めていくほどに、優秀なドクターのエキスパート(内科、外科、小児科、婦人科、救急医療、その他)が必要だと痛感しました。大石理事長自身、3度のがんを経験していおり、日本の最高の医療技術によって命を救われました。カンボジアの人々にもその最高の医療を受けてほしいとの熱き思いから、医療技術支援が始まりました。大石理事長が日本医科大学で受けた手術の出頭医だった吉岡教授を通して荒木(日本医科大学)元学長に医療技術交流を直接お願いしに行きました。そうして2008年から、カンボジアからドクターの留学生を送れるようになりました。 

 

カンボジア初の医学留学生

 日本医科大学は世界各地から一年間の期間付きで10名の医学留学生を受け入れています。ALCは2008年に、はじめてカンボジア人留学生の受け入れを実現することができました。カンボジアから最初に派遣されたのは、ウッチ・ルン医師(Dr.Uch Roeun:バッタタンバン州国立病院外科勤務)でした。


      表彰式の様子
      表彰式の様子

 20084月より、消化器内科及び外科の現場で学んだあと、一年間学び、優秀な成績で医学研修を終了しました。日本医科大学の田尻学長から奨励賞をいただきました。その後325日にカンボジアに帰国いたしました。カンボジアで初めての医学留学生で、努力、向学心、人間性と教授や同僚の医師からも好感をもたれ、カンボジアに対するイメージチェンジをはかったことは大きい成果であるといえます。